大分県竹田市の60代男性が、携帯通信業者への損害金を名目に、3万円をだまし取られる特殊詐欺事件があり、警察が捜査しています。

11日、大分県竹田市の男性(64)の携帯電話に、大手通信業者を名乗り「ご利用料金について話したいことがあります。本日中に連絡ください」などと書かれたショートメッセージが届きました。

男性がショートメッセージに記載された050から始まるIP電話番号にかけたところ、木村と名乗る男性から「あなたの個人情報が流出しています。(携帯電話が)バニラというウイルスに感染しており、それが原因で損害金9万9000円が発生しています。本日中に支払わないと訴えられます」などと要求されました。

警察によりますと、男性は3万円しか所持していなかったため、竹田市内の金融機関のATMから、相手が指定する口座に3万円を振り込み、だまし取られたということです。

男性が16日、残りの損害金を支払うお金の工面に困っている旨の相談を警察にしたため、被害が発覚しました。

警察は、お金が絡む電話やメールは詐欺を疑い、怪しいと思ったときはすぐに家族や警察に相談するよう、呼びかけています。