子どもの間で感染症が広がっています。代表的な夏かぜ、ヘルパンギーナの定点医療機関あたりの患者数が「6人」を超え、大分県は14日、警報を発表しました。
発熱、口の中で水膨れが特徴
「のどが赤くなってます、扁桃炎を起こしていますね」
大分市にある、あんどう小児科。新型コロナの第7波だった去年の今ごろに比べると、今シーズンは発熱など夏かぜの症状を訴える子どもの受診が増えています。

あんどう小児科安藤昭和院長「いわゆる夏風邪が増えてきつつあります。ヘルパンギーナとか、手足口病、コロナ流行中に流行らなかった病気に対しては、抵抗力が落ちている」
大分県のまとめによりますと、今月11日までの1週間に報告された1定点医療機関あたりの患者数は、ヘルパンギーナが6.06と警報基準を超えました。
保健所別では、大分市が10人を上回り、東部・中部・南部も6人以上となっています。
ヘルパンギーナは、発熱と、口の中に水膨れの発疹ができるのが特徴で、子どもがかかる代表的な夏かぜの一種です。

またRSウイルスや手足口病も増加していて、子どもの感染症が拡大しています。
あんどう小児科安藤昭和院長「重症化する子どもも、感染者が増えれば出てきますので、本人の状態が悪いと判断した時には、早めの受診が必要」
“コロナ予防”ではカバーできない 石鹸で手洗いを!
感染予防のマスク着用は、これからの時期、熱中症のリスクもあり、特に子どもは対策が難しいといえます。
保護者「風邪とかインフルエンザとか、いろんなものが流行っているので、念のため病院に来ました。マスクはしてほしいとは思うんですが、暑いので熱中症になっても嫌なので、本人の意思に任せています」
一方、ヘルパンギーナや手足口病などの感染対策は、コロナ予防ではカバーできない点があり、注意が必要です。
安藤昭和院長「夏風邪のウイルスは、インフルエンザやコロナと違って、アルコール消毒では効果が不十分なので、流水とせっけんでしっかり手を洗うとか(病気に)あわせた感染対策が必要になってくる」
ヘルパンギーナの警報が大分県で発表されたのは2017年以来6年ぶりで、十分な感染対策が必要といえます。