出産シーズンのピークを迎えている大分市の高崎山自然動物園では、史上初めてメスザルで群れのトップに立っていたヤケイがかわいい赤ちゃんを産んで、話題となっています。

高崎山では、これまでにB群・C群合わせておよそ60匹の新しい命が誕生しています。

寄せ場に姿をあらわしたのはヤケイ。そのおなかにしがみついているのは6月8日に産まれたばかりのヤケイの赤ちゃんです。

ヤケイと赤ちゃん

B群のヤケイは、オスザルたちとのリーダーの座を巡る争いを次々に制し、おととし7月、メスザルとして高崎山史上初の群れのトップに就任。およそ640匹を率いてきましたが、5月、元パートナーのゴローにその座を譲りました。

リーダーの緊張から解き放たれたのか、やさしい母親の雰囲気を感じさせるヤケイは、時折、わが子を丁寧に毛づくろいしたり、お乳を飲ませたりしていました。

(高崎山自然動物園ガイド・木本智さん)「待望のベビー誕生ということで、本当にうれしく思っています。今回はヤケイが産んだということが非常にインパクトが強いんじゃないかなと思っています」

(来場者)「かわいかった」「隠居じゃないんですけど、穏やかに過ごしてほしいですね」「お母さんを目指すようなおさるさんになってほしいかなと」

一方、今シーズンの赤ちゃんザル第1号、ペッパーミルは産まれて1か月あまり、今では、上手に歩けるようになりお母さんに甘えたりして、一緒に遊んだりしています。

ペッパーミル

(高崎山自然動物園ガイド・木本智さん)「ペッパーミルくんの人気っていうのが近年まれにみるかなりの人気なんですね。さらにヤケイさんが出産をしたということもあります。どちらが人気があるのか、ひとつの目玉として大いにアピールしていきたいと思っています」

ペッパーミル

元気いっぱいで成長中の子ザルたち。高崎山では今シーズン、およそ150匹が誕生するということです。