佐賀関の大規模火災で被災した人の生活再建に向けた動きの中、仮住まいとなる二次避難所への入居が4日から始まりました。
火災発生から17日目。現在も避難所の佐賀関市民センターには56世帯79人が身を寄せています。避難所での生活が長引く中、4日から希望者が二次避難所となるJX金属佐賀関精錬所の社員寮へ入居しました。

(入居する人)「二次避難で自分のプライバシーを守れるところで選びました。寮への移動で気持ちに変化はあると思います。プライバシーの確保も安心かなと思います」
市によりますと、4日正午までの締め切りで二次避難所への移動を希望したのは1人でした。
また、民間のアパートなどを借り上げるみなし仮設住宅の受け付けも始まり、4日時点で4人が申し込んでいます。こうした中、住民から聞かれるのがコミュニティのつながりが断たれるのではという不安です。
被災者の1人は地域の将来像を示した上で、一人一人の現状に沿ったより細やかな対応を市に期待したいと話します。
(被災した渡辺忠孝さん)「住民の方たちは、みんなと一緒に同じエリアに暮らしたいと強く望んでいる人がいた。次の住むところは市がもう少し、個別に話を聞いて進めていった方が、高齢者の方も納得しやすいんじゃないかと思います」

187棟が焼けた今回の大規模火災。火災発生のわずか2日前に実家へ転居したばかりだったという女性は、小学校入学を来年に控えた息子とともにふるさとでの生活再建を願っています。
(被災した女性)「今、避難所の生活はすごくよくしてもらってるんで子どもは今いるみんなと一緒にいたいと言ってます。家は欲しいけどみんなといたいと。離れ離れになるのはいやだと言ってます。私たちも田中地区に戻りたいです」
仮住まいについて市営住宅への希望者には5日説明会が行われ、12日から入居が始まる予定です。



















