大分地裁が永久保存を義務付けられた裁判記録6件を廃棄していた問題。この中で竹田高校の剣道部員が練習中に死亡したことをめぐり、原告だった両親が13日、最高裁に原因究明などを求める意見書を提出しました。
全国の裁判所で重大な少年事件や民事裁判の記録が廃棄されていた問題をめぐっては大分地裁で永久的に保存する「特別保存」に指定された6件の民事裁判の記録が今年2月に廃棄されていたことが11月発覚しました。
6件の中には2009年に県立竹田高校の工藤剣太さん(当時17)が剣道部の練習中に死亡したことをめぐる民事裁判の記録も含まれていました。これを受けて剣太さんの両親は13日、記録が廃棄された原因の究明や復元するルールなどを定めるよう最高裁に意見書を提出しました。
(両親)「私たちは子どもを亡くしたけど今後、このような子どもをだしてはいけない。ただ単に損害賠償請求の資料ではない。今からの子ども達を守るための裁判を私たちは行った」
剣太さんの母、奈美さんは「誰かが声を上げなければ変わらない。あきらめずに声を上げて改善を求めていきたい」とコメントしています。