大分市佐賀関の大規模火災は7日目の24日も鎮火には至らない中、被災者を対象にした初めての説明会が開かれました。

住宅などおよそ170棟が焼失し、1人が死亡した大分市佐賀関の大規模火災は、発生から7日目となる24日もヘリコプターなどによる消火活動が続けられました。

こうした中、市は初めて被災者を対象にした説明会を開催し、り災証明の発行スケジュールや今後の支援制度について説明しました。り災証明は住宅が全焼した世帯には25日から発行され、その他の世帯には鎮火後に発行される予定です。また、公営住宅や借り上げ住宅への入居などについて案内がありました。

(参加した住民)「ある日突然、家を失ったので、できる限り地域の人たちが同じ場所に住めるような対策をしてほしい」

また、被災者の長引く避難生活を支援するため、24日、別府温泉の移動式の入浴施設が避難所に届けられました。使用するお湯は別府市内で汲み上げられた温泉水11トンで、25日から利用できます。

(別府市防災危機管理課・中西郁夫課長)「避難所生活では緊張やストレスが続いています。少しでも温泉に入ることで気持ちが安らげばという思いです」

大規模火災から25日で1週間が経ちますが、現場には現在も熱源が残っていて、鎮火の見通しは立っておらず、避難生活は長期化を強いられそうです。