愛媛県の伊方原発で重大事故が発生したという想定で防災訓練が行われ、関係機関が愛媛から避難してきた人たちの受け入れ体制を確認しました。
12日の訓練には大分県や愛媛県などの関係機関からおよそ2万人が参加しました。
訓練は、震度6強の地震によって伊方原発3号機の原子炉格納容器が破損し、放射性物質が放出されたおそれがあるという想定で実施されました。事故を受けて、大分県は愛媛や内閣府などとテレビ電話をつないで被害状況を共有したほか、愛媛県から伊方町の避難住民を受け入れるよう要請を受けました。
(広瀬知事)「大分県内の全市町村で避難受け入れが可能であることを確認しています。いつでも受け入れ可能です」
大分市の大在公共ふ頭では海上自衛隊の船で伊方町から避難してきた11人が到着。皮膚や衣服に付いた放射線量を測定するスクリーニング検査を受けました。
(伊方町の住民)「大分県側には随分とリアリティのある訓練をさせてもらっている」「災害がもし起きたとしても原発で事故がないように願うだけ」
大分県は今回の訓練結果を愛媛県と共有し、今後に役立てることにしています。