大分市佐賀関の大規模火災は発生から6日目の23日も鎮火には至っておらず、避難生活も長期化しています。

(被災した住民)「1週間近くなるとちょっとね」「ここまでとは思わなかった」1人が死亡し、約170棟が焼けた大分市佐賀関の大規模火災は、発生から6日目となる23日も鎮火には至っていません。火元となった住宅地は延焼の恐れがなくなったものの、山林や離島の複数か所で熱源が確認されていて、消防や防災ヘリによる消火活動が続けられています。(大分大学 減災センター 鶴成悦久教授)「まだ熱源が東側の山林の中で、4か所くらい昨夜の調査で見つかっているので、鎮火に向けて一生懸命現場も対応されている」

現場周辺への立ち入りが制限されていることから、市は23日も希望する被災者を対象にバスによる現地確認を実施しました。安全を確保するため市の職員が同行した上で、限られたエリアから家の様子を確認したということです。(家の様子を確認した被災者)「多分ここら辺が家だろうなっていうところもほぼ何もなかったので、火事でこんなになるのかなって思いました」「せっかくおじいちゃんと主人と二人が一生懸命建てた家がなくなって、申し訳ない」

避難所には23日正午時点で、70世帯109人が身を寄せています。これまでに2人のインフルエンザ患者が確認されたことから、市は希望する87人に予防内服用として抗ウイルス薬を配布しました。