溶接競技の大分県大会で毎年、好成績を残している中津東高校の「生産クラブ」。技術を日々、磨いているクラブの活動に密着しました。
部員8人が所属する中津東高校の「生産クラブ」。毎年6月と10月に行われる溶接競技で上位進出を目指し活動しています。今年、6月に行なわれた大分県大会でも団体で最優秀賞を獲得。6年連続で優勝を果たしています。

(佐伯竜輝部長)「優勝したときは、毎日練習してきて良かったなと強く実感することができました。溶接は鉄と鉄をつなぎ合わせるという単純な作業ですが、自分の手で良い作品を作り、喜びや誇りを感じることができることが溶接の魅力だと思います」

競技で行われるアーク溶接は放電現象を利用して5000度以上になる熱で金属を溶かし接合します。大会では溶接の美しさや強度で技術力を競います。また、溶接した金属の強度を図る曲げ試験も行われ、きれいに溶接が出来ていないものは亀裂や傷が入ります。


過酷な作業ですが、女子部員いわゆる「溶接ガール」も所属。1年生の宿利萌生さんは、6月の県大会で奨励賞を受賞しました。
(宿利萌生さん)「熱いですけど、きれいに引けたときはとても達成感があります」

そして、卓越した溶接技術を持つ2年生の池永裕貴さんは県大会の個人の部で最優秀賞を受賞しました。
(池永裕貴さんインタ)「将来の夢は溶接の職につくことです。自分で作ったものを他の人に使ってもらえるような物を作りたいと思います」

夢や目標に向かって日々、技術を磨く生産クラブのメンバー。次は、今月15日の県学生溶接選手権に挑みます。
