大分市で去年、時速194キロで車を運転し死亡事故を起こした男性に対し、遺族が危険運転致死罪の適用を求めて集めた署名を11日、大分地検に提出しました。

(亡くなった小柳憲さんの姉)「(署名が)ここまで集まるとは実際思っていなかった。このようにたくさんご賛同いただけている状況。本当に感謝しております」


起訴内容の変更を求める署名を提出したのは去年2月の事故で亡くなった小柳憲さん(当時50歳)の母親と2人の姉です。起訴状などによると去年2月、大分市大在の交差点で当時19歳の男性の運転する乗用車が、時速およそ194キロで右折しようとしていた車に衝突。対向車を運転していた小柳さんが死亡しました。


この事故をめぐり大分地検は7月、男性に対して最長で懲役20年となる危険運転致死罪の適用を見送り、懲役7年以下の過失運転致死の罪で起訴しました。

遺族は危険運転致死罪へ起訴内容の変更を求める署名活動を9月に開始。全国から2万2141人分の署名が集まり大分地検に提出しました。

(亡くなった小柳憲さんの姉)「危険運転にスムーズに持っていけない部分がこの事故にはあるわけで、今の法の中で解釈とか視点を変えて、もしも(危険運転に)問える部分があるのであれば一緒に闘っていただきたいというのだけお伝えしております」


署名を受け取った大分地検は「ご遺族に対しては引き続き丁寧にお話をうかがい説明するなど適切に対応をしてまいりたい」とコメントしています。