野菜価格の高騰は年が明けても続き、ハクサイなどの鍋用野菜は例年の2倍にまで上昇しているものもあります。高止まりの背景には何があるのか、取材しました。

14日の大分市公設地方卸売市場青果部門。連休明けということもあり、普段よりも多くの野菜が取り引きされていましたが、全体の価格は例年よりも2~3割上昇。特にハクサイやダイコン、ネギなどのいわゆる鍋用野菜は2倍以上に値上がりしています。

大分市公設地方卸売市場

(丸果大分大同青果 野菜部・岩尾嘉臣部長)「1月入って昨年同様入荷減・単価高で推移しています。野菜全体でも例年の8割くらい非常に出荷量が少ないのではないか」

大分市のコープ南春日でも葉物野菜を中心に価格が高騰。木曜日の安売りや少量パックの販売、産直売り場の設置などで対応。値上げの波は家計を直撃しています。

(消費者)「キャベツとか高いな。下がるのは期待していないというか、仕方がないのかな」「モヤシを使ったり工夫してやっています」

野菜の高値の背景には冬場の天候不順や燃料代の高騰に加えて、高齢化による生産者の減少が大きく影響しているそうです。

(岩尾嘉臣部長)「高齢化の問題で長い目でみても量的に増えていく感じにはないのかな。生育がどういう状態になるかわかりませんけど、今後の天候次第で価格の安定がちょっと早くなってくれたら」

今後も懸念される野菜の高騰。3月に春野菜が流通すれば価格が安定していく見通しですが、家計の負担増はまだ続くことになりそうです。