大分市で3年前に起きた時速194キロの車による死亡事故をめぐる裁判員裁判。当時19歳の被告に言い渡された懲役8年の判決を不服として、12日、検察・弁護側双方が控訴しました。

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この事故は大分市大在の県道で2021年2月、時速194キロの車が右折してきた対向車と衝突し小柳憲さん(50)が死亡したものです。

11月の判決公判で大分地裁は検察側が主張した危険運転致死罪の行為のうち「制御困難な高速度」を認定しました。一方、もうひとつの「通行妨害目的」は認めず運転していた当時19歳の男には12年の求刑に対して、懲役8年の実刑判決が言い渡されました。

大分地検はこの判決に関して「検察官の主張が一部認められなかった」として、12日付けで福岡高裁に控訴しました。小柳さんの姉、長文恵さんは「検察が控訴した連絡を受けて、ひとまず安心しました。検察の求刑を踏まえ、適切な量刑判断がなされることを強く願っています」とコメントしています。

また、12日付けで被告側も控訴しました。