宮崎県沖の日向灘で地震が起こり津波が来るという想定で、大分市の園児が近くの病院に逃げ込む初めての訓練が実施されました。
この訓練は今年8月に南海トラフ地震臨時情報が発表されたことを受けて、大分市の千代町幼稚園とすずらん保育園が、大分赤十字病院と合同で今回初めて実施されました。

訓練は日向灘を震源とするマグニチュード7.5の地震が発生し津波が到達する想定で行われました。地震発生を知らせる放送が流れると112人の園児は近くにある津波避難ビルに指定された大分赤十字病院に走って移動、エレベーターが緊急停止していることから5階まで階段を上って避難しました。
(園児)「怖かった」「大急ぎで走った」「頭を守ります」
(大分赤十字病院・徳丸茂史さん)「本当に災害が起きたときにできるだけ迅速にかつ安全に逃げてこれるように実働訓練を通して、日頃から備えておくっていうことは意義があることかなと思います」
大分赤十字病院では今回行った訓練を再度検証し、避難マニュアルに反映させることにしています。