大分県日田市に住む難病の女性が、高校生の頃からカレンダーの制作を続けています。次第に体が不自由になる中、22年にわたるカレンダー作りへの思いを取材しました。

知人の死をきっかけに

日田市大山町に住む刀根実幸さん(37)。わずかに動かせる右手の親指と人差し指を使って、パソコンでイラストを描きます。

実幸さんが1歳の頃に診断されたのは、次第に筋力が弱くなる難病「筋ジストロフィー」です。医師からは「6歳くらいが運動機能のピークで、長くは生きられない」と告げられました。

実幸さんの母:
「階段も手の力で進んで上っていたんですが、それがだんだんできなくなって。できなくなったことを引きずるのではなく、できる喜びを見つけてあげようと思っていました」