■旅行会社の売り上げ3倍超 「視界が晴れてきそう」
別府市鉄輪の「おにやまホテル」では今年の夏、「新しいおおいた旅割」を利用した九州・山口からの宿泊者が多かったものの第7波の影響も見られたということです。

(おにやまホテル・衛藤昭治支配人)「7月に入るぐらいまでは、今年の夏休みは平年に匹敵するぐらいのお客さんが来るのではないかと思っていましたが、新規の予約が少し頭打ちになりました。ただ予約されていた方のキャンセルはあまりなかったので、にぎわいのある夏休みを迎えられました」
夏休みの宿泊者数はコロナ禍前の7割ほどまで戻ったものの、盆明け以降の感染急拡大には警戒感を強めています。
(宿泊客)「久しぶりに旅行ができて羽を伸ばせたかなと思います」「コロナ禍ということもあったんですけど、やはり子どもが今、小さいうちにいろいろ来たかったので、旅行に来れて楽しかったです」
(おにやまホテル・衛藤昭治支配人)「9月の連休前、中旬までは少し(予約が少ない)厳しい日を過ごすような形になるのではないかなと思います。ただ、県民割がもしかしたら継続という形になるかもしれませんので、そちらの方に期待しています」
大分市の旅行会社「大分航空トラベル」。今年の夏は行動制限がなかったことが大きなプラス要因となり、去年に比べて売り上げが3倍から4倍に増加し、回復基調に手ごたえを感じています。

(大分航空トラベル・河野茂文社長)「秋以降は修学旅行ですとか、あるいは各団体の周年事業の旅行とかの予約・手配は頂戴しております。視界が晴れてきそうな期待感というのは持っているというところですね」
コロナへの対応が進む中、観光回復の動きも加速した今年の夏。関係者の期待が膨らむ一方で、全国的な感染者の急増が行楽の秋へ向けての懸念材料となっています。