教員の働き方改革や少子化を背景に、全国で中学校の部活動を地域クラブなどに移す「地域移行」が進められています。しかし、指導者の確保や生徒の移動手段など、さまざまな課題が浮かび上がっています。

難航する人材確保

全校生徒518人の大分市立稙田中学校では、14ある部活のうち3つに外部指導員がいます。吹奏楽指導歴35年の伊藤喜美子さんは教員を退職後、指導員になりました。

(伊藤さん)「子どもと関わりたいと考えている先生は多いと思います。音楽という作品をつくる過程で仲間づくりを学ぶなど、いましかできない貴重な体験をサポートをしたいと思っています」

(吹奏楽部顧問)「放課後の係会議の間も部活動を見ていただけるので、安心して任せられ、非常に助かっています」