ちょっとひととき…懐かしい長崎を感じてみてください。NBCライブラリーに残る 貴重な映像の一コマです。
平成2年(1990年)8月3日、日本初の旅をテーマにした博覧会「'90長崎旅博覧会」が開幕し、多くの来場者で賑わいました。

「長崎旅博」は、観光都市長崎市の活性化を目的として、市全体を大きな会場に見立て、市内各所に観光客を誘導しようと試みた、回遊型の博覧会でした。

開催期間は、8月3日から11月4日までの94日間。

この博覧会のシンボルは、高さ135メートルのスカイタワーでした。

松ヶ枝埠頭のメイン会場にそびえ立ち、展望デッキが昇降するタワーで、この位置から長崎港や長崎の町を眺めるのはみんな初めてでした。
その近未来的なフォルムとともに大人気となりました。

この他、メイン会場には未来への旅をイメージした9つの企業パビリオンや長崎ストーリー館などが並び、様々な催しやコンサートも行なわれました。

1990年の夏も猛暑が続きました。
会場には人工降雪機による遊び場が設けられ、子どもたちに人気でした。

「旅博」をきっかけに、その後一帯の景観も変化。
戦前から海沿いに建ち並んでいた倉庫群の撤去が進み、長崎の港がより身近に感じられるようになりました。

その後、長崎のウォーターフロント地区には、水辺の森公園や国際観光埠頭が整備され、21世紀に向けた街づくりが進むきっかけになりました。

長崎旅博はこの年の11月初めまで開かれ、期間中の来場者数は目標を40万人近く上回る約188万人の入場者でにぎわいました。

放送局が撮影した 長崎の映像を配信している“ユウガク”より