ちょっとひととき…懐かしい “昭和の長崎”を感じてみてください。NBCライブラリーに残る 昭和30年代の貴重な映像の一コマ。
6月21日は夏至。一年のうち、昼の時間が最も長くなる日です。今から60年以上前、昭和30年代の「夏至の日」を紹介します。

昭和39(1964)年の「夏至」。当時の6月は今ほどではないにせよ暑く、長崎市では月の半分以上が25度を超える夏日となり、最高気温は28度を記録していました。

そんななか、町で活躍していたのが「氷屋さん」。電気冷蔵庫がまだ一般家庭に浸透していなかった当時、氷で冷やす冷蔵庫が主流で、氷の配達は生活に欠かせないものでした。

大きな氷のかたまりを、ギコギコと専用のノコギリで切り出す職人。
切り出した氷を自転車を使って配達する風景は、当時の夏の風物詩にもなっていました。

懐かしい看板が並ぶ商店街を走り去っていく氷屋さん。
すれ違うのは、レトロな3輪トラックです。

今も長崎の町を走る路面電車や、スクーター、バイク…。あれ?みんなヘルメットなしで乗っています。命を守るため、ヘルメットは絶対に装着しましょう。

空には大きな入道雲が湧きあがり、ベランダには風になびく洗濯物。
半袖の制服を着た学生たちが、照り返しのまぶしい白い路面を歩きます。

夕暮れが近づくと、公園でブランコに揺られる子どもたちの下に、長くのびた影が落ちていました。

町中を流れる中島川では、子どもたちが魚を捕ろうと網を構え、歓声をあげて遊ぶ様子も見られました

1964年の「夏至」の一日を記録したカメラスケッチには、当時の人々のくらしと、夏の始まりを感じさせる長崎の風景が色濃く映し出された貴重な映像記録です。

放送局が撮影した 長崎の映像を配信している“ユウガク”より