ちょっとひととき…懐かしい “昭和の長崎”を感じてみてください。NBCライブラリーに残る 昭和40年代の貴重な映像の一コマです。

今回は、いまは無い長崎の海水浴場で行なわれていた“水泳教室”の話題です。

「ねずみ島(じま)」という言葉に特別な思いを持つ長崎市出身の方は多いと思います。

長崎港口に浮かぶ小島「ねずみ島」(皇后島)

明治35年(1902年)に『長崎游泳協会』が設立されてから70年にわたって、長崎の子どもたちは夏休みにねずみ島で泳ぎを覚え、心身を鍛えるのが定番だったのです。

昭和40年(1965年)7月下旬、この年もたくさんの子どもたちが参加して「ねずみ島」で水泳教室が始まりました。

ねずみ島の海水浴場に大きく広がって、一斉に準備体操をする様子は圧巻の光景です。
どこからこんなに多くの子どもたちが集まってきたのでしょうか。

初心者の子どもが波打ち際でバタ足を習い。

泳ぎの達者な子は次々と桟橋から海に飛び込んでいます。

多くの長崎っ子がこのねずみ島游泳道場で一から泳ぎを覚え、上達しながらたくましく育っていきました。

その後、昭和40年代後半になると、造船業の発展とともに大規模な資材置き場が必要となり、ねずみ島周辺も埋め立てられて “陸続き”となりました。
1972年(昭和47年)には、ねずみ島水泳教室 “70年の歴史”に幕が降ろされました。

放送局が撮影した 長崎の映像を配信している“ユウガク”より