国際情勢に左右されず “価格が安定”
【住】サーモンは国産よりも海外産が多いというイメージがありますが、実際はどうなんでしょうか?

【平】水産庁によりますと、日本の水産物輸入量でもっとも多いのは『サケ・マス類』で、全体の12.6%を占めています。

およそ9割をチリとノルウェー、ロシアの輸入に頼っているため、“ウクライナ情勢による価格高騰”が家計にも影響を与えています。
そのサーモンを県内で養殖できるようになれば、輸送コストもかからず、安価で提供できますし、新鮮なサーモンを県内で入手できるとなると、消費者にとってもありがたいですね。
【平】さらに東彼杵の養殖場はSDGsにも貢献するとみられています。

トラウトサーモンの陸上養殖を地域活性化につなげるためには
(1)品質
(2)安定的な供給
(3)販路の確保
(4)「長崎サーモン」としてのブランディングを確立することが望まれます。
野村社長は、将来は『東彼杵町は“サーモンの町”』と呼ばれるほどに成長したいと、夢を語ってくださいました。
今回のサーモンの陸上養殖には、そのポテンシャルがあると感じました。