甘味と旨味、きつくない脂…秘密は粉ミルク

平山 社長:「頭からしっぽまで全部脂が一緒なんですよ。」

およそ1年かけて陸上養殖したトラウトサーモンです。

野村 社長:「夢のサーモンですねー」

平山さんが熊本で育てたサーモンをさばいてもらいました。

平家 試食:
「柔らかいけど歯ごたえがあって。噛めば噛むほど甘味が出てくる。
臭みはまったくないですね。脂が上品です」
野村 社長:「きつくないね」

稚魚の段階から餌に粉ミルクを混ぜることで身に甘味と旨味が生まれるそうです。

平山 社長:
「長崎県から九州。九州から日本。日本から海外に出せますので、だから国産の安心・安全なサーモンを出荷できるっていうのは、本当に良いことだと思いますので、応援していきたいと思ってます」

魚が育てる野菜

陸上養殖で使われた魚の排泄物や餌の食べ残しを含んだ排水は、タンク内のフィルターでろ過された後、バクテリアに分解されることで、肥料を含んだ水になります。

野村さんは、この水も野菜の水耕栽培に利用し『魚が育てる野菜』として販売したい考えで、SDGsにも貢献したいとしています。

野村 社長:
「せっかく私たちが拠点を構えたんだから、しょげた町にしたくないなと。
面白い町にしたいね。夢ってそういうことですかね」

【平】事業としての立ち上がりは順調だということで、県内での販売先をさらに拡大し、出荷量を増やすために、今後、水槽の数を増やす予定です。