ユウガクで度々登場する「昭和の街かどシリーズ」。
今回は交通安全の取り組みを取材したNBCのニュース映像の中から、56年前の昭和42年(1967年)4月に行われた”交通キャンペーン”のモノクロフィルムをピックアップしました。

長崎市北部の赤迫地区、子どもたちが行き交う通学路の映像です。

昭和40年代、自家用車の保有率も急速にあがるなど車社会が本格化。
その一方で交通安全対策が追い付かず『交通戦争』とも呼ばれる深刻な状況となり、子どもたちが交通事故に巻き込まれる悲劇が増えていきました。

長崎市北部の幹線である国道206号は、交通量が多いにもかかわらず、横断歩道にはまだ信号機が設置されていませんでした。


夕方の登下校時には、警察官や保護者らが横断歩道のそばに立ち、官民、校区をあげて児童の安全を守りました。

国道の脇を歩いて通学する子どもたちのすぐそばを、大型車両がかすめていきます。
まさに交通事故と隣り合わせの、危険な通学路でした。

この地区を含めて、長崎市北部は住宅団地などの開発で人口が急激に増加し、車だけでなく子どもの数も急増しました。

通学路になっていた赤迫以北の国道206号の拡幅工事が本格的に行われたのは、1970年代になってからです。
放送局が撮影した 長崎の映像を配信している“ユウガク”より