長崎の“あびき現象” を電子回路で予報する
世界的な海洋学者でもあった石黒さんは、長崎でどんな研究をしていたのか。
かつて一緒に働いていた富山 吉祐さんを訪ねました。

気象台OB 富山吉祐さん:
「石黒さんは白衣を着て真ん中におられる方ですね。」

富山さんによると、石黒さんは電子回路を使って潮位変動を予報するモデルを研究していました。
富山 吉祐さん:
「電気で解明できないことはないというような信念だったですね。
すべての自然現象を模型で再現できれば、未来というか、電気信号によっていろいろ予測ができるだろうと」
♪歴史に香う長崎の誇りも高き気象台
気象台の歌を懐かしそうに口ずさむ富山さん──
“観測した気象データ” から “未来の現象”を予測し、新たな時代を切り拓こうとする研究者たちのプライドが、この歌に込められていると感じています。
