苦労の末 クエを養殖水槽に…地元自治体も注目

2か月後、課題だった水温調整もヒーターの数を増やすなどして寒波にも対応できるように改良しました。

この日の佐世保市の平均気温は11.5℃。
いよいよクエを水槽に入れることになり、佐世保市水産課の職員も視察にやってきました。

職員:「宜しくお願いします」
福田 明美さん:「福田です」

ついにクエを乗せたトラックが到着しました。
この日、水槽に入るのは長崎市内の養殖場から仕入れた17匹。
佐世保市にクエの陸上養殖場が誕生した瞬間でした。

福田 明美さん:「あ、ちっこいのが来た」

今回、仕入れたクエのサイズは、1キロ弱から4キロを超えるものまで様々で、リクヨーファームではまずは半年ほどかけて、それぞれの成長スピードなどを調べる方針です。

佐世保市水産課 林 佑子主任技師:
「非常にわくわくして見ています。“環境に左右されず”に“安定して” “環境負荷も減らしながら” できる水産の1つの分野という風にとらえて、この分野を盛り上げていけたらと思ってます」

福田 勝行さん:
「やっと本来の目的が達成できたと思うんですけど、まだまだ今からですね」

渡邉 達則さん:
「まずは全国の人にクエって言う魚を知ってもらうことが大前提」

福田 明美さん:
「夏になったら一緒に泳ごうかと…(笑)
これから色んな所に旅して行くんですよね。“安全なものを届けられる”のが自分たちのプライド。増やしていきたいですね。もっともっと」

陸上養殖を通じて全国にクエのおいしさを伝えたい。
福田さんとリクヨーファームの挑戦は始まったばかりです。