ことしに入り、7人中5人が自己ベストを更新するなど仕上がりは順調です。
目指すは6年ぶり、そして『十八親和銀行』としては初めてのクイーンズ駅伝出場です。

吉井賢 監督:
「ことし1年この駅伝に向けてずっとやってきたので、それをしっかり形として出せるように」

キャプテン 光恒悠里 選手(24):
「(目標は)クイーンズ駅伝に行くこと一つなので、走る選手もサポートの選手も全員で勝ちに行きたいと思います」
■ 月ごとにキャプテンやリーダーを変更 創部8年目メモリード

メモリード 小田鎌徳監督:
「この1本大事に行くよ」「よーい、はい!ファイト!」
ことしで創部8年目を迎えた『メモリード』女子陸上部。
まだ立ったことのない全国の舞台を目指します。
カギを握るのは──

小田鎌徳 監督:
「1番のカギは1区を走る田島ですね。田島がどの位置で持ってくるか」

前回大会は最長区間の3区を任された田島。
エースとしてことしは1区からチームに流れを引き寄せます。

田島美沙 選手(23):
「まだ自分の中ではエースと言える走りをできる選手ではないんですけど、任された区間に責任を持って“自分がチームを引っ張っていくんだ”という気持ちをもって、駅伝でもその走りをしていきたいと思います」

田島選手は長崎商業高校出身で、世界で活躍する廣中璃梨佳選手の2つ上の先輩にあたります。

田島美沙 選手(23):
「”璃梨佳”って呼んでます!帰省の時とかも集まりましょうって連絡くれるんですけど、知り合いとか後輩でクイーンズ駅伝に出ている人が多いので、私も同じ舞台で一緒に走りたい」

エースの田島と常に競い合っている身長142センチの大久保菜々選手(21)。

女子実業団で最も背が低い選手です。


❝身長142センチ”大久保菜々 選手(21):
「逆に小さい方が目立つし、背高い人を風よけにできて後ろで走ったら風を感じにくいので、小さいながらダイナミックな走りができたら」
去年までの主力が抜けたことしのチーム。

チーム全体の底上げが必須となり、小田監督がある取り組みを始めました。

小田鎌徳 監督:
「去年は田島がキャプテンだったんですけど、“田島任せ”になっているような雰囲気。もうちょっと1人1人自覚を持ってもらいたいなと思って。月ごとにキャプテンやリーダーを変えていって、その人がリーダーで1か月間チームをまとめていく」

大会がある今月は、大樽瑞葉キャプテン(26)です。
調子が上がらず満足に走れない日々が続きますが、チームの士気を下げないため姿勢でチームを引っ張ります。

10月キャプテン 大樽瑞葉選手(26):
「駅伝の月(にキャプテン)なので、自分が走れていない分嫌だなというか、マイナスに思ってしまうことがあるんですけど、だからこそ他の部分で頑張っていこうかなって思っています」

創部“初”のクイーンズ駅伝(全日本実業団女子駅伝)出場へ──
メモリード女子陸上部 7回目の挑戦です!

エース 田島美沙 選手(23):
「厳しい戦いになるんだろうなというのは思っているんですけど、1人1人が今、持っている力を出し切れば可能性はあると思うので、最後まで諦めずにクイーンズ駅伝出場目指してみんなで頑張りたいと思います」
■出場の条件は16位以内
全日本実業団女子駅伝=通称・クイーンズ駅伝への出場の条件です。

23日日曜日に行われる『プリンセス駅伝』で16位以内に入ることが求められます。
例年は14位以内だったのが、ことしから2チーム増えています。
『十八親和銀行』『メモリード』両チームの活躍に期待です。