自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金問題です。
宮崎県選出の長峯 誠 参議院議員が、自身の政治団体が所属する安倍派から5年間であわせて116万円のキックバックを受けていたことを明らかにしました。

収支報告書に記載せず 長峯 誠 参議院議員は116万円のキックバック

(自民党安倍派 長峯 誠 参議院議員)
「大変な不信を招くことになったことに対し、心からお詫びを申し上げたいと存じます」

自民党安倍派に所属する長峯 誠 参議院議員。

20日、宮崎市で会見を開き、自身の資金管理団体が、2018年からおととしまでの5年間にあわせて116万円のキックバックを派閥から受け取っていたと明らかにしました。

このうち、96万円は収支報告書に記載しておらず、残る20万円は、事実と異なって記載していたということです。

このキックバックは、派閥が主催する政治資金パーティーで、ノルマを超えるチケットを販売した際、派閥から直接現金で配分されていました。

(自民党安倍派 長峯 誠 参議院議員)
「(秘書は)収支報告書に記載する必要のない、違法な収入であるとの認識はございませんでした」

長峯氏が所属する安倍派、それに岸田派と二階派の3つの会派では、政治資金パーティーをめぐり、収支報告書にうその金額を記載したとして、会計責任者らあわせて8人が立件されています。

長峯氏は、2020年に初めてキックバックの存在を知ったとしていて、一連の問題をめぐって東京地検特捜部から任意で聴取を受けたことも明らかにしました。

(自民党安倍派・長峯誠参議院議員)
「私が書いた調書では、刑事責任に至らないと思ってはいますが、そこは検察当局の判断なので、私からコメントする立場にはない」