新型コロナの「5類」に引き下げ以降、宮崎県は、初めて感染者数を発表しましたが、改めて変更点を確認します。
以前までは、すべての感染者数が毎日公表されていましたが、今後は、県内58の医療機関で確認された感染者数が週1回、公表されます。
これが「定点把握」と言われています。
また、県では、県内を7つの圏域に分けて、それぞれ1医療機関あたりの感染者数に応じて、注意を呼びかけることにしています。

色分けは、1医療機関あたりの感染者数が、5人で黄色、10人でオレンジ、20人で赤、50人で紫となっています。
今回、最も多かった小林市でも4.5人となっていますので、現在、色はついていません。
これらの変更は、どのような影響を及ぼすのか、感染症の専門家に聞きました。
(新型コロナウイルス感染症コーディネーター 佐藤圭創医師)
「問題点がいくつかありましてですね、今までは感染者数が増えてきたときに、準備が結構できてたんですよ。これから1週間遅れて、なおかつ正確なデータではありませんので、分かったときにはもう入院患者が増えてきたということが起こり得るんですね。だから大事なことはですね、数も大事なんですけど、増える加速度ですね、まず前の週と比べてどれぐらい増えたかというデータが非常にこれから大事になってくる」
たしかに、これまでの全数把握と比べると数字が分かりにくくなりますが、前の週との比較が大事になってくるということです。
今回の発表では、前の週の2.45倍ですので、感染者数は増加傾向にあるということです。