宮崎県内ほとんどの市町村の公立小学校で、12日、入学式が行われ、新1年生が、期待を胸に学校生活をスタートさせました。

こうした中、学校教育の現場では、今月からマスクの着用を求めないこととしています。
学校の対応や授業の様子も取材しました。

新入生151人が入学した宮崎市の西池小学校。
入学式では、1人1人の名前が読み上げられ、児童たちが、元気よく返事をしていました。

このあと、衣笠高広校長が「早く学校に慣れて、たくさん友達を作り、勉強や運動を頑張ってください」とお祝いの言葉を贈りました。

(新入生)
「友達30人作りたいです」
「給食をいっぱい食べたいです」
「さかあがりをがんばりたいです」

(廣末圭治記者)
「1年生も入学していよいよ本格的に始まった新年度。学校でのマスク着用は、どう変わったんでしょうか」

こちらは、6年生の教室。
算数の授業を受ける児童たちを見てみると、ほとんどマスクを着用しています。

文部科学省は、今月から学校教育の現場でマスクの着用を求めないことを基本とし、西池小学校でもそれに準じた対応をとっていますが、マスクを外す児童はまだ少ないようです。

(マスクを外した児童)
「友達もみんなマスクを外していたので、気持ちというか話しているときが楽しかった」
「暑かったりするのが嫌だったので(外した)。集中しやすくなりました。勉強とかに取り組みやすくなりました」

(マスクを着用した児童)
「コロナが完全に収まったら周りも見ながら外せたらいいなとは思うが、まだ今はちょっと怖いです」
「ちょっと外したい気持ちがあります。けど、ちょっと怖いです。もっとみんながマスクを外したら急にコロナが多くなって自分もかかったりしないか心配だからです」

一方、教員は、マスクを外して授業を行っています。

(西池小学校 日高由美教諭)
「表情で訴える授業もたくさんあるし、子どもたちの表情も見ながら進めたりすることも多いので、今後、今までどおりにマスクなしで子どもたちの素敵な表情が見えるようにしていけたらと感じている」

また、給食について、宮崎市は大声の場合を除いて会話をしてもよいとしていますが、西池小学校では、食事のマナーを学ぶ一環で「黙食」を続けています。

新型コロナへの不安が児童たちの心にも残る中、学校では、子どもたちのマスク着脱に対する配慮を心掛けていきたいとしています。

(西池小学校 日高由美教諭)
「個人によっては、色んな事情で外したりつけたりの子たちがいるので、もちろん強制することはなく、ただ、声掛けは適宜していこうと思う。暑くなれば外していいとか、運動場での体育などのときには極力外さないと、今度は逆に体調を崩したりすることもあるので、声掛けは今後も継続していこと思う」