駐車場管理システムの予算を巡る宮崎県延岡市議会の動きです。
読谷山(よみやま)市長が再議を求めたことを受けて、28日、臨時議会が開かれましたが、予算案は否決され、新年度の当初予算が、白紙の状態となる異例の事態となりました。

その後、読谷山市長は、駐車場管理システム整備を除く予算を29日付けで専決処分することを明らかにしました。

これは、延岡市が、内藤記念博物館の開館などによる混雑を防ごうと、周辺にある駐車場の管理システムの整備を目指しているものです。

市側は、駐車場管理システムの事業費を含む、当初予算案を3月定例議会に提案しましたが、議会では、この事業費を削除した修正案が可決されたため、読谷山市長が再議を求めていました。

28日、開かれた臨時議会では、駐車場管理システム整備の事業費を除いた修正案について、採決をやり直しましたが再議の可決に必要な3分の2以上に届かず否決。

さらに、事業費を削除する前の当初予算案も否決され、新年度当初予算は白紙の状態となりました。

この後、読谷山市長は、駐車場管理システムの事業費を除く当初予算案について、29日付けで専決処分することを明らかにしました。

(延岡市 読谷山洋司市長)
「とにかく予算を成立させる必要があるということで、やむを得ない措置としてそのような対応をとったところでありますけれども」

これにより、4月以降の予算運用への影響は回避される見込みとなりましたが、新年度当初予算案が専決処分されるのも、延岡市では初めてで、異例だということです。