来月から、自転車に乗る際の「ヘルメット着用」が努力義務になるのはご存知でしょうか?

道路交通法では、現在、13歳未満の子どもを対象にヘルメットを着用させることを保護者の努力義務としています。


この努力義務というのは「努めなければならない」ということですが、違反したとしても罰則は科せられません。

そして、来月の道路交通法の改正では、年齢を問わず、自転車に乗るすべての人がヘルメット着用の努力義務の対象になります。


自転車ということで今回、多くの人に関係する法改正となります。

ヘルメット着用について県民の反応や最新のヘルメット事情について取材しました。

ヘルメットを着けていない人の致死率は2.2倍高い

先月2日、日向市の国道で普通乗用車と、交差点を横断していた自転車が衝突する事故があり、自転車に乗っていた86歳の女性が死亡。

また、去年11月には、宮崎市田野町で軽トラックと自転車が衝突し、自転車の70歳男性が死亡しました。

県内でも相次いでいる自転車の死亡事故。

警察庁のまとめによりますと、ヘルメットを着けていない人の致死率は、着用時に比べておよそ2.2倍高いということです。


(宮崎県警察本部交通企画課 米澤秀紀課長補佐)
「全国の平成29年から令和3年までの5年間の自転車事故の状況を見ますと、自転車で交通事故に遭って亡くなった方のおよそ6割が頭部に損傷を受けておりますので、やはり頭部をしっかりと守るということが命を守ることにつながるということになります」

わざわざ用意するの面倒くさいし…

こうしたことを背景に来月1日から年齢を問わず、自転車に乗るすべての人にヘルメット着用が努力義務化されます。


街の人の反応は・・・

(県民)
「自転車好きだから、かぶる可能性はある」
「学校でつけなさいみたいなことを言われたらつけると思いますけど、(自分からは)つけないと思います」
(記者)「今後つけようかなとかありますか?」
「えー、勝手わるいですね。夏場がちょっと。帽子もかぶるし、なんか軽いヘルメットとかがあればいいですけどね」
「いままでかぶってきてないから、わざわざ用意するの面倒くさいし…」