旭化成柔道部に所属し、オリンピックで2大会連続金メダルを獲得した大野将平選手が、今後は指導者としてイギリスへ留学すると発表しました。
来年のパリオリンピックは目指さない考えです。
(旭化成 大野将平選手)
「来年度よりJOCの海外研修制度を使用して2年間イギリスへ行くことが決定しましたので、ご報告させていただきます」
7日、東京で会見を開いた旭化成の大野将平選手。
来年度から2年間、指導者としてイギリスへ留学することを発表しました。
大野選手は、2016年のリオデジャネイロオリンピック、おととしの東京オリンピックで2大会連続、金メダルを獲得。
3連覇がかかる来年のパリオリンピックは目指さないと明言しました。
(旭化成 大野将平選手)
「同じ階級で10年間戦わせていただいたがやりたい選手がいなくなったのが大きい。そして東京オリンピックというものを経験させてもらったときに自分が心燃えるような大会がもう出てこなかったというのも正直ある」
一方、引退については強く否定しました。
(旭化成 大野将平選手)
「柔道家に引退はない、一生修行だと思っている。『引退』だとか『一線を退く』というような小さな枠組みでとらえていただきたくなくて、ヨーロッパに行って柔道の楽しさとか違った接し方・かかわり方が見えてきたら、もう一度試合に出るかもしれない」
大野選手が利用するJOCのスポーツ指導者海外研修事業ですが、過去に井上康生さんも利用して留学したということです。
大野さんが柔道家としてこれからどんな道を歩んでいくのか、注目です。