「食品ロス」とは、「まだ食べられるのに廃棄される食べ物」のことです。

去年、国内では、食品廃棄物が年間でおよそ2372万トン発生しています。

この食品廃棄物とは、まだ食べられる食品と、加工段階などで出る肉や魚の骨などもともと食べられない部分をあわせたものです。
そしてこのうち2割を超えるおよそ522万トンが食品ロスと推計されていて、これは、国民が毎日1人当たりお茶わん1杯分のごはんを無駄にしていることになります。


社会全体で解決していく必要がある食品ロスですが、いま、宮崎県内の大学生がAI、人工知能を使って食品ロスを削減しようと取り組んでいます。

食べたい料理を好きな分だけ食べられるビュッフェですが・・・


宮崎市のシーガイアにあるレストラン、「パインテラス」。こちらでは、ビュッフェスタイルで料理を提供しています。


(フェニックスリゾート・パインテラス 吉岡陽子さん)
「パインテラスでは、宮崎テロワールをテーマに、和食・洋食、郷土料理など、50種類のメニューを提供させてもらっています」

自分が食べたい料理を好きな分だけ食べられるビュッフェですが、店側にはある悩みが・・・

(フェニックスリゾート・パインテラス 吉岡陽子さん)
「料理を切らさないように提供しているため、残った分が食品ロスになってしまい、そこがどうしても課題となっている」

サラダとスープのコーナーを写す小型のカメラ…


対策が難しい食品ロス。
その課題解決に向けてレストランで今、進められているのが・・・

(廣末圭治アナウンサー)
「こちらはサラダコーナーなんですが、天井にはカメラが設置されています」


サラダとスープのコーナーを写す小型のカメラ。そして、パソコンを片手にカメラを見ているのは、宮崎大学工学部の学生です。


(廣末圭治アナウンサー)
「これは、今、何をしているんですか?」
(学生)
「カメラで取り込んだ料理の画像を、AIに取り込んでいます」
(廣末圭治アナウンサー)
「AI?」