2011年に霧島連山の新燃岳で本格的なマグマ噴火が発生して26日で12年となります。
火山灰や噴石によって大きな被害が出た宮崎県高原町では、26日、町内の小中学校で噴火に備えた避難訓練が行われました。
2011年1月26日にマグマ噴火を起こした新燃岳。
大量の噴石のほか広い範囲に火山灰が降り、高原町内では513世帯1158人を対象に避難勧告が出されました。
高原町では、1月26日を「新燃岳を考える日」と定めていて、毎年、町内の小中学校で防災授業や避難訓練を実施しています。
(校内放送)「新燃岳で噴火が起きました」
このうち、高原小学校で行われた避難訓練では噴火の発生を知らせる校内放送が流れると児童たちがヘルメットをかぶったり教室のカーテンを閉めたりして安全対策をとりました。
また、車で迎えに来た保護者を教員たちが誘導し、児童を引き渡す手順も確認しました。
(児童)
「私がまだ物心つく前だったけど、大変なことがあったんだと思って、きょうも噴火したと思って(訓練を)ちゃんとやりたいと思った」
「ちゃんとハザードマップを見て危ないところをちゃんと確認したいと思った」
高原町では、こうした実践的な訓練や防災教育を定期的に実施し防災意識の向上を図りたいとしています。