1997年~2006年生まれは再び無料接種の対象だが・・・
厚生労働省が実施しているのは「積極的勧奨の再開」だけではありません。
9年間「積極的勧奨」を中止していた間、本来は無料で受けることができた1997年生まれから2006年生まれの人を対象に、2025年度まで再び無料で接種が受けられるようにしました。

対象となっている女性に話を聞くと・・・
(丸山敦子記者)「子宮頸がんワクチンって受けた記憶がある?」
(未接種・2000年生まれ)
「ないです。そのワクチン自体よく知らないと思います」
(未接種・2003年生まれ)
「なんのワクチン?あ~、受けていないです」
(未接種・2003年生まれ)
「あんまり聞いた覚えがないです。そのワクチンの名前を」
(未接種・2003年生まれ)
「受けていないですね。」
(丸山記者)「なぜ受けていないのか、理由は覚えていますか?」
(未接種・2003年生まれ)
「母が多分受けさせなかったと思うんですけど・・・」
(未接種・2002年生まれ)
「今の週土曜日に受けるつもりです。私は家族から勧められたのと、友人とも話して受けた方がいいなと思ったので」
こうした中、宮崎県は、市町村や医療機関と連携しながら周知を図りたいとしていて、各市町村では対象者への通知を今年夏ごろまでには完了させたいとしています。
子宮頸がんへの関心を持つきっかけに
宮崎市のクリニックでは、「積極的勧奨」の再開が、子宮頸がんへの関心を持つきっかけになってほしいと話します。

(たにぐちレディースクリニック・谷口二郎院長)
「今回は(対象者の)全然関心がないというか、我々も知らなかったんですけど、一般の人はもっと知らないと思う。やっぱりワクチンで予防できるのなら、したいという人は結構多いんじゃないでしょうか。お母さん方が『果たして打った時にどうなるかな』と、コロナもそうですけど、心配されるわけですが、基本的には打つと防止されるとはっきりデータが出ているので、できるだけ受ける方は受けてください」

(丸山敦子記者)
今回取材した産婦人科の医師たちは、ワクチン接種とともに子宮頸がん検診の受診率も向上させることで、より子宮頸がんのリスクを減らしたいと話していました。
また、宮崎県や市町村では、接種希望者が病院に殺到すると通常診療に影響が出ることも予想されるため、接種を逃した人については3年間の期間が設けられているので、慌てず、医療機関に予約状況などを確認するなどして接種を検討してほしいということです。
※MRTテレビ「Check!」4月22日(金)放送分から