特集は子宮頸がんについてお伝えします。

子宮頸がんは国内で年間3000人くらいが亡くなっているのですが、がんの中で、唯一、ワクチンで予防できるがんと言われています。

そのHPVワクチンの接種状況がこちらです。


定期接種化がスタートした2013年4月は17.2パーセントですが、翌年からは非常に低い水準となっています。

これは定期接種化した後、副反応を訴える声が相次いだたため、厚生労働省が接種を勧める「積極的勧奨」を2か月で中止したためです。

しかし、研究によりワクチンの有効性と安全性についてのデータが示され、今年度から9年ぶりに「積極的勧奨」が再開されることになりました。関係者の声を取材しました。

計算上、宮崎県でも年間に130人が罹患


(厚生労働省の会見)
「HPVワクチンにつきまして、本日積極的な勧奨を差し控えるとしていました、平成25年の通知を廃止しまして・・・」

子宮頸がんの予防に有効的とされるHPVワクチン。

HPVウイルスは、男女ともにかかるものですが、性交渉により女性の子宮頚部に感染することで、子宮頸がんを発症させることがあります。



(宮崎県産婦人科医会 川越靖之会長)
「子宮頸がんは、年間、日本で1万3000人くらいの方が罹患されるので、死亡される方が大体3000人位になる。宮崎県でも年間130人くらいの方がなられるということで、年間40人くらいの方が亡くなられる。やっぱりかなり怖い病気になります」

ワクチン接種で感染率を70~80%抑制


ワクチンを接種することで、70%から80%ほど感染率を抑えられるという子宮頸がん。

「積極的勧奨」を9年間中止したことで、日本の接種率は、他の国に比べて極めて低くなりました。

(宮崎県産婦人科医会 川越靖之会長)
「諸外国だと60%から80%の方が打たれている。また、一部の国では、HPVというのは男性と女性でうつし合うので、男性の方にも打つ国というのも10か国くらいあるというのが現状になります」