今後、神楽がユネスコ無形文化遺産に登録されれば、宮崎県民にとっては非常に喜ばしいこととなります。
今回の提案が持つ意味について、神楽にくわしい専門家に話を聞きました。

県みやざきの神楽魅力発信委員会の委員で、県立看護大学の大館真晴教授は、今回の提案を「神話が国内代表になったようなもの」と説明します。

(県みやざきの神楽魅力発信委員会委員・県立看護大学 大館真晴教授)
「まずはしっかりとした神楽の調査、評価を行って、それを文化庁が評価して、推薦することになっていて、ユネスコの登録に向けて文化庁が申請書を神楽で書くということが決定したということ。国内代表のような決定をいただいたということ」

大館教授は、日本の神楽がそれぞれの地域における「コミュニティの核」として社会的な役割を担っていることが評価されたとみています。

(県みやざきの神楽魅力発信委員会委員・県立看護大学 大館真晴教授)
「地域でいろんな職種の人が一堂に会することは、なかなか生活していてないが、神楽があることで地域の結びつきが強まったり、ふだんは接しないおじいちゃんと子どもたちという世代間の絆が生まれたり、地域社会を結ぶ機能というのも、評価された」

今後、神楽がユネスコ無形文化遺産に登録されれば、県にとってどのような意味を持つのでしょうか。

(県みやざきの神楽魅力発信委員会委員・県立看護大学 大館真晴教授)
「登録されると世界的評価を得るので、これまで神楽を守ってきた人たちが『自分たちが守ってきたものは無駄ではなかった』と誇りに感じるだろうし、若者たちも、神楽を守りつつ地域に生きることが将来生きる夢につながったり、活力につながると思っている」