今年も残り2か月を切る中、正月に向けた「おせち商戦」が宮崎県内でも始まっています。

「おせち」と言えば高級なものが多いイメージもありますが、物価高の中、お手頃なものも人気を集めていて、「おせちの二極化」が今年の傾向となっているようです。

(廣末圭治記者)
「正月の時間を彩るおせち。今年も種類豊富に取り揃えられています」

先月からおせちの特設売り場を開設している宮崎市の宮崎山形屋。

(廣末記者)
「今年は何種類くらいあるんでしょうか?」
(宮崎山形屋営業部セールスマネージャー 佐藤伸一さん)
「今年は109種類ほど揃えている。人気のおせちは、和洋折衷のおせちになるかと思う」

人気となっている和と洋のメニューが合わさったオードブルタイプの商品には、スイーツが入っているものも。

(廣末記者)
「オードブルタイプのおせちなんですけど、マカロンとかも入っているんですか」(宮崎山形屋営業部セールスマネージャー 佐藤伸一さん)
「お口直しにお菓子も入っています」

また、おせちにプラスする鍋のセットやピザなどの売れ行きが好調となっています。

宮崎山形屋では、今のところ、予約数は去年と同じくらいだということですが、やはり物価高の影響は避けられないようで…。

(宮崎山形屋営業部セールスマネージャー 佐藤伸一さん)
「半数の商社は、500円から1000円ほど値上げをしているところもある」

食材や容器などの価格高騰、それに、人件費の上昇などで多くの商品が値上げとなっている中、ここ数年で増えているのが平均価格を下回る1万円台のおせちです。

ただ、コスパの良いものだけではなく、8万円を超えるおせちが完売するなど、高級路線のものも需要があるということで、「おせちの二極化」が傾向としてみられています。

(宮崎山形屋営業部セールスマネージャー 佐藤伸一さん)
「高額商品を買う客も中にはいるので、二極化のまま進んでいくかなという気はする。年末年始を楽しく過ごしていただけるように商品を取り揃えたつもりなので、ぜひ、家族団らんのひと時を過ごしていただければと思う」