都城市は、職場で管理している口座から現金22万円余りを不正に引き出した20代の男性職員1人を、7日付けで懲戒免職にしたと発表しました。

懲戒免職となったのは、都城市こども家庭課の主任技師の20代男性です。

都城市によりますと、主任技師の男性は今年3月から4月までの間、職場の懇親会の費用として管理している口座のキャッシュカードを勝手に持ち出し、都城市内や宮崎市内のコンビニのATMで8回にわたり、現金あわせて22万円余りを不正に引き出しました。

男性は今年9月に、不正に引き出した現金およそ22万円のうち、2万5000円を引き出した窃盗の疑いで逮捕されています。

今年4月に職場内でキャッシュカードがなく、身に覚えのない引き落としがあることが発覚した際、主任技師の男性は職場の聞き取りに対し、「身に覚えがない」と偽の報告をしていたということです。主任技師の男性は9月に被害額のすべてを全額弁済しているということです。

このほか、今年8月の朝早く、都城市の出先機関に侵入し庁舎内のデスクに置かれていた20代女性の所有物のペットボトルを汚したとして、建造物侵入と器物損壊の疑いで逮捕されていた都城市道路公園課の20代の男性技師は、停職3か月の処分となりましたが、男性は7日付けで依願退職しています。

都城市の池田市長は、「より一層の綱紀保持と服務規律の徹底を図り、信頼回復に全力で取り組む」とコメントしています。