今月11日の日曜日に宮崎市で開かれる青島太平洋マラソンを前に、大会に参加する注目ランナーを紹介します。

今回紹介するのは、沿道を笑顔にするユニークなランナー。コスプレ姿で走る胸の内にはある特別な思いがありました。

10回出場 常連のランナー


軽快な走りをみせるのは宮崎市高岡町在住の会社員、前畑太郎さん(49歳)。青島太平洋マラソンにこれまで10回出場している常連のランナーです。

(前畑太郎さん)
「もう二度と出ないと思って、もう二度と出るもんかと思って、次の年になったらまたエントリーしている」

実は以前、モトクロスをしていた前畑さん。
ランニングを始めたのは、モトクロスの競技中に骨折してしまったのがきっかけでした。


(前畑太郎さん)
「退院してからはちょっと骨を強くしようと思って、ダイエットにもなるし、それで走るようになった」


サブ4のコスプレランナー!!


それからマラソンにのめり込み、最高タイムは4時間を切っている前畑さん。こだわっているのはタイムだけではありません。

有名人や映画のキャラクターに仮装したランナー。これらは全部、前畑さんなんです。
コスプレのための体づくりにも励んできました。


(前畑太郎さん)
「樽美酒さんの格好をしたときは、筋肉をちょっとトレーニングして、ちょっとがっちりさせて走った。ひょろっとしてるとなんか頭でっかちになってしまうんで体も大きくして」


コスプレの理由は・・・


前畑さんがコスプレをして走り始めた理由・・・
それは、ある人を笑わせたいという思いからでした。


(前畑太郎さん)
「母親が病気で笑わなくなって、なんか元気をつけてあげたいなと思って、笑わせたいなと思って面白い格好したんですよね。それで走ったのがきっかけです。(コスプレを始めてから)母親はずっと毎年毎年見に来て。それを楽しみにしてずっと来ている」


母親を元気づけるためのコスプレですが、前畑さんは大会を支えるスタッフも楽しんでほしいと話します。

(前畑太郎さん)
「周りのボランティアの人とか、結構見てるだけっていうのもつらいでしょうし、何か笑わせたい。こっちも元気もらってるので、こっちからも元気を与えたいなっていう。みんなが楽しくなればいいかなと思う」