宮崎県内で違法薬物の摘発が急増しています。
このうち、大麻の今年7月末までの摘発者数は、去年の同じ時期に比べ2.3倍に増えていて、特に若者への広がりが懸念されます。

これは、12日の県議会一般質問で、県警察本部が明らかにしたものです。

県警によりますと、県内で今年1月から7月末までに摘発された違法薬物に関する事件は124件・95人で、去年の同じ時期と比べると、件数は1.7倍、人数は2倍に増加しています。

このうち、全体の7割以上にあたる92件が大麻関連の摘発で、特に懸念されるのが若者への広がりです。

摘発者75人を年齢別に見ると、20代は46人で全体の6割以上、次いで20歳未満が15人で、20歳未満の摘発者数はすでに去年1年間の人数を6人上回っています。

こうした現状に河野知事は。

(宮崎県 河野俊嗣知事)
「さまざまな関係機関が連携をして、子どもたちを守っていく。そして、正しい知識を早い段階から教えていく、伝えていく。そういうものに近寄らないようにする。そういう取り組みというものが求められているということを強く感じたところです」

インターネットなどを通して薬物を入手できる状況にある中、県教育委員会は関係機関との連携を密にし、学校での取り組みをさらに強化したいとしています。