血糖値を下げる働きをもつインスリンが分泌できなくなる病気「1型糖尿病」の子どもたちが、病気を理解し向き合っていくためのキャンプが14日から宮崎県都城市で始まりました。

1型糖尿病の子どもたちが親元を離れ、仲間たちと過ごす「サマーキャンプ」。県内外から18人が参加しています。

(参加する子どもの保護者)
「同じ病気で生活している子たちがいるので、その子たちと仲良くなれればいい」「自分だけじゃなくて同じ境遇の子にも気を配ってあげられるようにというのと、楽しく、つらいことばかりではないというのを学んでほしい」

(ヤングフェニックスはまゆう会 池山義秀さん)
「第一の目的は医療的な知識とか技術を身に着けることで、2つ目は仲間づくり、いろんな人と何かでつながっていれば自分を助けることができるので」

「1型糖尿病」は、血糖値を下げる働きをもつインスリンが分泌できなくなる病気。
適切なインスリンの投与による血糖値のコントロールが欠かせませんが、病気を理解し、しっかりとした自己管理ができていれば運動にも制限はありません。

キャンプでは、子どもたちが病気と向き合っていくための知識や対処法を学ぶプログラムが準備されています。

初日の14日は、自己紹介やゲームなどをして仲を深めていました。

(参加者)
「今回初めて知り合った人とかもいるので、みんなとできる限り楽しく、仲良く友達になれればいい」
「自分より年上の人とか長く参加しているOBの方もいるので、そういう人たちに話を聞きたい」

(ヤングフェニックスはまゆう会 池山義秀さん)
「注射とかポンプとかやっていけば変わらない力がそれぞれの個性や能力が発揮できるということを理解し感じてほしい」

このキャンプは今月17日まで行われています。

患者は、インスリンを投与するための注射器やポンプなどのために、月に多くて3万円ほど必要ですが、国による医療費の助成は原則20歳までとなっていて、患者やその家族の負担になっているということです。