みやぎん経済研究所が行った夏のボーナスのアンケート調査で、「増えそう」と答えた人の割合は去年に続き20%を超えました。

ただ、使い道は貯蓄や投資が最も多く、旅行も近場を選ぶ人が多いようで、物価高の影響で「生活防衛」の傾向が出ているようです。

(山崎直人記者)
「今年の県民のボーナス事情、どのようになっているのでしょうか?」

Q.夏のボーナスは、去年、おととしと比べて増えましたか?減りましたか?
(ボーナスあり・40代男性)
「特に変わらないかなって感じです。業績によって(連動して)ですね。(Q.今年のボーナス、どう使いたいですか?)『スイッチ2』を買いました」
(ボーナスあり・60代男性)
「上がっています。やっぱりこの景気を考えてじゃないですか?(Q.使い道は決まっていますか?)いや、もう生活費の足しにするだけですから。何かするっていうのはないです」

みやぎん経済研究所が県内の給与所得者およそ500人を対象に行った夏のボーナスに関するアンケート調査では、67.2%が「支給される」と回答。

額については「減りそう」と答えた人が11.4%、「増えそう」は去年より1.8ポイント低下し、21.4%となりましたが、引き続き20%を上回りました。

一方、使い道で最も高かったのは、「投資・貯蓄等」で63.8%。

次いで、「旅行・レジャー」が28.8%と去年より7.3ポイント上昇したものの、近場を選ぶ人が多いようで、行先では「九州」が最も多かったほか、「県内」と答えた人も去年より9ポイント上昇しました。

また、購入予定のものでは日用品のまとめ買いを挙げる人が去年よりも多くなっていて、みやぎん経済研究所・野崎貴士主任研究員は消費動向について次のように分析します。

(みやぎん経済研究所 野崎貴士主任研究員)
「賃金も上昇しているが、それ以上に物価が上昇しているというところで実質賃金の部分がマイナスになっているので、生活防衛意識が反映された使い道になるかと思う」

そして、今後の賃金や冬以降のボーナスへの影響については。

(みやぎん経済研究所 野崎貴士主任研究員)
「4月にアメリカのトランプ大統領のトランプ関税が発動されたので、その影響というのがまだ不透明な部分がある。今後、そちらが企業業績に影響してきた場合にボーナスも減るとか、そういったこともあり得るかと思う」

たとえボーナスが増額されたとしても、物価高では贅沢をする人は少ないかもしれません。

国内の動きだけではなく、世界情勢がどのような影響を及ぼすのか注視する必要があります。