日本一のサッカークラブを決めるトーナメント戦「天皇杯」の宮崎県県予選準決勝で、JFLのミネベアミツミFCと、九州リーグのヴェロスクロノス都農が対戦しました。

(山崎直人記者)
「きょう勝って、テゲバへの挑戦権を得るのは果たしてどちらか?“絶対に負けられない宮崎の戦い”がいよいよ始まります」

27日、 宮崎市生目の杜運動公園陸上競技場で行われた準決勝は、去年と同じ顔合わせとなりました。

2年連続の決勝進出を狙う九州リーグのヴェロスクロノス都農と去年のリベンジに燃えるJFLのミネベアミツミFCとの対戦です。

(ヴェロスクロノス都農サポーター)
「鹿児島から。(相手は)格上ですけど、ぜひ勝って次テゲバに挑戦してぜひ宮崎代表として頑張ってほしいです」
「ヴェロスは攻撃力が自慢のチームなので、3-0くらいで勝ってほしいです」
「勝利を見せてください!がんばって!」

(ミネベアミツミFCサポーター)
「去年やられていますからね。勝ってほしいと思って応援に来ました」
「JFL所属のチームとして圧倒するようなサッカーを期待したいと思います」
「ミネベアミツミ、今日は絶対勝つぞ!オー」

決勝への切符を掴むのは、赤のユニフォーム、ミネベアミツミか、あさぎ色のユニフォーム、ヴェロスクロノスか。

試合は前半23分、ヴェロスクロノス・松本が左サイドからシュートを放ちますが、枠を捉えられません。

すると前半31分、ミネベアミツミはエース大塚がミドルシュート!
ポストに当たったこぼれ球を今度は樋口がシュートしますが、ゴールはならず。
ヴェロスクロノス、何とかしのぎます。

前半を0対0で折り返し、迎えた後半18分、ヴェロスクロノスは上米良の縦パスに飛び出した松本が持ち前のスピードでDF2人に競り勝ち、左足でシュート!
これが決まって、ヴェロスクロノスが先制します。

(ヴェロスクロノス都農 松本幹太選手)
「前半のうちに1個カウンターでシュート外してちょっと悔しい思いがあって、(上米良(かんめら))柊人(しゅうと)君からいいボールが出てきて、相手も全て見えて冷静に決められた」

1点を追うミネベアミツミは、その後何度も相手ゴールに迫りますが、追いつけないまま試合終了。

所属リーグのカテゴリーでは格下のヴェロスクロノス都農がミネベアミツミFCに1-0で競り勝ち、2年連続でジャイアントキリングを果たしました。

(ヴェロスクロノス都農 小寺真人監督)
「非常に拮抗した試合だったのですが、ものにできて良かったです。(この先は)都農という地域にこれだけのチームがあるというのを宮崎県だったり全国に示す」
(ヴェロスクロノス都農 松本幹太選手)
「自分も前テゲバにいたので、恩返し弾決められるように、結果でみせたいと思います。宮崎1番は都農だぞってことを、サポーター・町民にも知らしめたいと思います」

5月11日に宮崎市生目の杜運動公園陸上競技場で行われる決勝戦で、ヴェロスクロノス都農はJ3のテゲバジャーロ宮崎と対戦します。