何年も生き残り、個体を増殖させる火種になってしまう可能性も

山口教授によると、ボタンウキクサの種子はとても小さく、知らない間に拡散してしまうおそれがあるほか、何年も生き残り、個体を増殖させる火種になってしまう可能性も。

県は、除去したウキクサを枯らすための仮置き場を設けている。

実際、他県では、除去作業が完了したあとに再び大繁殖したケースがあり、こうした再繁殖を防ぐ手だてを確立することが重要だ。


(南九州大学環境園芸学部・山口健一 教授)「どういうような水温などの条件で、いつごろ、どのくらい生存していた場合、夏とか秋に大繁殖してしまうかということをあらかじめ予測をして、まだ密度が少ないうちに除去作業をしていくというようなことを行っていくこと、それによって、除去作業を軽減する、あるいは費用削減に繋がるかと思います。」

山口教授によりますと、ダム周辺の環境を整備し、市民の目を借りて、外来種を監視する体制づくりも有効だということです。

県は今後、専門家らを加えた検討会を立ち上げ、適切な維持管理について議論していくことにしています。