宮崎県小林市のダムで大繁殖している特定外来生物のウキクサについてです。
取材を続けているこのウキクサの問題ですが、今年1月から宮崎県による本格的な除去作業が始まって2か月余りが経ちました。果たしてウキクサは減っているのでしょうか?
手に負えない状態に
(垣内沙耶記者)「岩瀬ダムの上空に到着しました。鮮やかな黄緑色が上空からでも際立って見えています」

こちらは、去年夏に撮影した小林市の岩瀬ダム。ダムの水面を覆いつくす植物の正体は…

(垣内沙耶記者)「根の長さ80センチぐらいあるんじゃないでしょうか?横幅も30センチぐらいはありそうです」
ウオーターレタスとも呼ばれるこの植物は、特定外来生物の「ボタンウキクサ」だ。
このボタンウキクサ、枯れると腐敗して水質や生態系に悪影響を及ぼすほか、ダムの管理にも支障をきたすため、県は去年、除去作業を行い、一度は1ヘクタールまで減少。
しかし、ウキクサは、再び驚異的なペースで繁殖し、去年12月時点でおよそ80ヘクタールを埋め尽くして、手に負えない状態になった。

(垣内沙耶記者)「これから、ウキクサを回収するための船がクレーンでダムに降ろされます」
県が新たに動いたのは今年1月。

およそ2億1600万円をかけて、本格的な除去作業に着手し、ウキクサを回収する専用の船を導入した。
(都城土木事務所・鏡園義幸 課長)「この寒い時期は繁殖がとどまっているという状況ですので暖かくなる春先までには除去を終わらせることを目標に取り組んでいきたいと考えている」