なぜ、持ち帰るのか?

なぜ、園で廃棄せずに、保護者が持ち帰るのか。

ルールがある園からは、ごみの収集日まで置いておく場所がない、処分費用がかかるなどの意見も聞かれたが、一番の理由は・・・。

「使用済みおむつで、子どもの健康状態を把握してほしい」


(街頭インタビュー:Q.おむつを確認したことは?)
「ないです。そのままです。もらってきたものをゴミ箱に捨てるという感じでしてました」
「それはお帳面に伝達とかで普段書いてると思うので、わざわざおむつチェックしなくても確認はできることかなと思いますけどね」


ルールを見直した園では

こうした中、ルールを見直した園もある。

宮崎市の八幡保育園は、これまで健康状態の把握のために保護者に持ち帰りを依頼していたが、去年10月から園での処分に切り替えた。


(八幡保育園 杉田哲郎園長)
「保護者の方に、まず、おむつを持って帰る必要があるかどうかお尋ねをしまして、全ての保護者が必要ないということでしたので、園での処分に切り替えました。自宅に持って帰る必要がなくなったという点では保護者の負担はゼロになったと思っております」


実は負担が減ったのは保護者だけではない。

こちらの施設でおむつを使用している園児は40人以上、1人1日あたり5回から6回おむつを交換する。


ルール見直し以前は、おむつ交換のたびに保育士が園児ごとに仕分けしていたという。

(保育士)
「絶対入れ間違いがないように気をつけていました。大変さが減ったのですごく楽になりました」


一方、園によっては、費用などの面で園での処分に切り替えたくても切り替えられない事情があることも分かった。


保護者や現場の負担、そして子どもたちにとってどんなルールが最善なのか。さまざまな立場や観点からこれからも議論を続ける必要がありそうだ。


※MRTテレビ「Check!」10月14日(金)放送 「Check!調査班」から