サイバー犯罪の被害を未然に防ごうと、インターネットの正しい使い方や注意点を学ぶことができる「すごろく」を宮崎市の高校生が作りました。

すごろくを作ったのは佐土原高校産業デザイン科の3年生16人で、17日は、このうち最優秀賞に選ばれた財部心花さんと青野真奈実さん、それに、西美穂さんと中田美桜さんの4人に警察から感謝状が贈られました。

4人は県警からの依頼を受け、子どもたちがサイバー犯罪の手口やインターネット上のトラブルの事例を学ぶことができるすごろくをおよそ5か月かけて作りました。

すごろくには、SNSやオンラインゲームでのトラブルなどを学ぶことができるクイズのマスと、参加者で話し合うマスが設けられています。

(佐土原高校産業デザイン科 財部心花さん)
「闇バイトとかも今ははやってきているので、そこら辺を気をつけてもらう意味でも使ってもらえるといいなと思っています」

このすごろくは、今後、県警のホームページに掲載され、ダウンロードして誰でも遊べるようになるほか、19日から県立図書館で始まる企画展で展示されることになっています。

【参考】
サイバー犯罪について、宮崎県内ではどのようなトラブルが起きているのでしょうか。

県警サイバー企画課によりますと、去年1年間に県警に寄せられた相談件数は1680件でした。



このうち、詐欺や悪質商法についてが683件と最も多く、次いでクレジットカードの犯罪被害が362件、迷惑メールが263件でした。

県警によりますと、子どもたちが関係するトラブルとしては、オンラインゲームでの課金やアカウントののっとり、また、ことば巧みに誘導されて裸の画像を送ってしまうなどがあるそうです。