航空自衛隊新田原基地に所属する隊員の男性に、14日、JR九州から感謝状が贈られました。
この男性は、先月、宮崎市などで震度5弱を観測する地震が発生した際、列車の乗客を安全に避難させたということです。
当時、どんな状況だったのでしょうか?
JR九州宮崎支社から感謝状が贈られたのは、航空自衛隊新田原基地第5航空団司令部防衛部所属の大野 結 さんです。
先月13日の夜、宮崎市などで震度5弱を観測する地震が発生した時、大野さんは、JR日豊本線の普通列車に乗車。
列車はワンマン運転で、佐土原・日向新富駅間で停車しました。
(自衛隊新田原基地第5航空団司令部防衛部 大野 結 さん)
「当時、制服とか道具も持っていなくて、ただ一市民だったので、かえってお声掛けすることはご迷惑になってしまうんじゃないかというところもあって、心の中では少し躊躇したところもあった」
列車には乗客46人が乗っていて、大野さんは線路内の障害物を事前に確認したあと、乗客に声をかけ、携帯電話のライトで足元を照らしながら、近くの踏切まで避難させました。
(JR九州宮崎支社 吉村 一喜 支社長)
「本当大変ありがたいと思う。乗っていたお客様も、大野さんのような自衛隊の方にお助けいただいたのは、本当、心強かったんじゃないかと思う」
(自衛隊新田原基地第5航空団司令部防衛部 大野 結 さん)
「日頃から心構えをしていくことが大事と思っていて、我々で言うと『有事即応』という言葉があるが、いつでもすぐに動ける態勢と、その心づもりということをしていきたいと思っている。組織一丸となって、地域住民の皆様の助けになればいいかなと思っている」







