コメの価格高騰が家計を圧迫する中、えびの市では、新米が食べ放題のイベントが開かれ、多くの家族連れでにぎわいました。

(垣内沙耶記者)「コメ価格の高騰が続く中ですが、こちらのイベントでは、県内5つの産地の新米が食べ放題となっています。」

えびの市で開かれたイベントその名も「お米クエストIII(スリー)」。

えびの市のほか小林市、日南市、新富町、西米良村産のコメが炊きあげられ、無料でふるまわれました。

(垣内記者)「炊きたての新米いただきます!噛めば噛むほど優しい甘みが広がります」

会場には飲食店も集結し、多くの家族連れがご飯にぴったりのおかずとともに新米の食べ比べを楽しみました。

(来場者)「おいしい。モチモチ」「(コメが)高いから無料で食べられるのがいい」「お米が大好きなのでこんなに食べれるイベントがあるのかと。とりあえず全(種類)制覇しつつ2周くらいいきたい」

また、イベントでは「田の神さあ」のなりきり度を競うメイクコンテストもあり、神様に扮した参加者たちが会場を盛り上げました。

(イベントを主催した市民団体Yaddo・立久井友文 代表)「えびのでご飯をお腹いっぱいになって、帰ってもらえればえびのも盛り上がるんじゃないかなと思って開催しております」

農林水産省によりますと、先月26日までの1週間に全国のスーパーおよそ1000店舗で販売されたコメ5キロの平均価格は4208円で高止まりが続いています。

政府のコメ政策が注目される中、経済対策として「おこめ券」による補助も検討されています。

イベントに訪れた人たちが政府に求めることは…

(訪れた人)「日本人としてお米は主食だと思っているので、コメ高騰は悲しいなと思っている」
「高いのは、生活に直接響くので、だけど、おいしいお米を食べたいという気持ちはありますよね。」
「今年はちょっと安いのかなと思っていたけど、新米は4000円以上するから、高いから、おこめ券がもらえたらちょっとでも助かると思う」

今後もコメの安定供給と価格の行方が注目されます。