臨時情報が出た時に慌てて耐震補強はできない

「地震発生のリスクが高まった」という情報を私たちは減災にどう生かせばよいのか。

臨時情報の制度設計に携わった名古屋大学の福和伸夫名誉教授は。

(名古屋大学 福和伸夫名誉教授)
「今回出たような『巨大地震注意』というのは、これはすぐに大きな地震に結びつくかどうかはわからないグレーな情報です。

一番大事なことは何かというと、この情報が出たとき、そのときに慌てて耐震補強はできないわけです。

『情報が出る前にきちんと防災対策をしておかないといけないんだ』ということに気がついてもらうための情報。

ぜひ、今回の情報提供を受けて、皆さま方が事前の防災対策を徹底していただけるようにお願いができればと思っています」

今回の臨時情報の発表は、備えを見直した人が多かった一方で、お盆シーズンを直撃したことにより観光業界などに大きな影響が出るなどしました。
次回は、臨時情報の課題について考えます。

※MRTテレビ「Check!」9月5日(木)放送分から